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お雛様制作

年が明ければすぐにお雛様の季節がやってきます。


完成形に近づいたかと思っていたお雛様も作ってみると、少しづつ改良する点や気が付く事があり、改めてガラスの奥深さを感じています。


ガラスを形成する「テッポウ」と呼ばれる炉。
曽て師は言いました。
「テッポウの中に魔法がある。」



ホットワーク(吹きガラス作業)の翌日にはコールドワーク(底を削り作業)が待っています。
吹き上げたガラスが作品になるか、
廃棄物になるか。という大事な作業。
一瞬も気が抜けません。

学生時代からの親友がいいました。
作業を「つくりわざ」と読みたいなぁ。
なるほど!それはいいな。

ガラスつくりわざに於いて
少しは魔法を使えるようになってきたかなぁ?
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アシスタントさん

最近 制作時にアシスタントさんをお願いしています。

 さかちゃん

ガラス以外のバイトをしながら生計を立てていた彼女と話す機会があり、
「出来る事ならガラスにかかわる仕事で生計を立てたい!」
という話を聞き、
「それなら アシスタントお願い出来ませんか?」という流れから今に至ります。

それを機に自らのガラス作家としての活動の傍ら
プロアシスタントとしても数名のガラス作家のアシスタントをこなし
見事にガラスの仕事だけで生計を立てるという目標を達成したようです。


以前勤務していた工房にも部下?というのか後輩がおりましたが、
決定的な違いが一つ。

それは自らの甲斐で賃金を払い仕事をして頂くという事。


正直なところ
自分の事で精一杯の私には
彼女を育てよう!という余裕は有りません。

出来ない事をチャレンジさせてあげる余裕がないという事で
出来る事をきっちりして頂くという事なのです。

今晩のおかずを考えながら何となく吹く下玉と
1つづつ意識をしながら吹く下玉。

下玉を1日に50個。
10日もすれば500個です。
1年もやれば。。。

恐ろしい程の経験を積むことになります。

意識して積み重ねた1年としていない1年。
圧倒的な差がつく事でしょう。

今の私が出来る事と言えば その機会を減らさないようにしっかりと制作販売する事です。

さあ またがっつり いくで~。


吹きガラス作品制作の日々

9月に入り吹きガラス作品の制作に励んでおります。

P1220681.jpg
工房は涼しくなってきたとはいえ日中はまだまだ残暑厳しいです。


9月に入り制作助手を本格的にお願いしています。
2012912.jpg
アキちゃん。

さあ 明日もガンガンいきましょう♪

銅鋳造吹き型を製作してもらいました。

色々と試し「これだ!」というサイズが定まってましたので、
思い切って鋳造で吹き型を注文しました。


待ちに待った完成型!美しい~。


吹き込むとこのようになります。

NEUTRALと名づけたシリーズは型吹きで制作いたします。
当然他のサイズも欲しくなりますよね。。。
うん!まずはこの型で制作するバリエーションを増やすことから。


型吹きは既製品と一緒という意見もありますが、それは間違いです。
同じ型に吹き込んでも作り手によってまったく異なった作品に仕上がります。

型吹きのカチッとした感じと
手吹きのやわらかさを違和感なく同居させていく事が私の腕の見せ所です。

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